
若年者に増大する動脈硬化性疾患
近年、若年者の動脈硬化性疾患が急増しています。その背景には、ライフスタイルの変化に伴う生活習慣病、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の急な増加があります。
いまやこの生活習慣病の数は、高血圧3100万人、糖尿病は予備軍も含むと1620万人、高脂血症3000万人と言われています。

動脈硬化検査の重要性
動脈硬化を予防するには、高血圧や高脂血症、糖尿病といった生活習慣病が危険因子であることから、これらの疾患を予防。治療することが重要です。
さらに近年では内臓脂肪蓄積を基盤としたメタボリクシンドローム患者では、1つ1つの疾患が軽度、または発症していなくとも、それらが重複すると心血管疾患のリスクが著明に上昇するとも言われています。そこで血圧とは独立した動脈硬化そのものを診断・評価することも、予防を効率よく行うために重要だと考えられます。
<メタボリックシンドローム判定基準>
ウエスト
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+ プラス |
下記の3項目のうち2項目以上該当する方
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検診日
火曜・木曜の午前
※詳細はお申し込み時に、ご説明いたします。
お申し込み方法
血管ドックのご予約は、お電話にてお申し込みください。
ご予約 電話:089-973-0111(受付時間:診療時間内にお願いします)
※ご質問・ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
血管ドック検査内容
検査項目 | 内容 |
---|---|
問診・その他 | 身長、体重、腹囲、BMI測定、問診(症状スクリーニング) |
血液検査 | 血糖、中性脂肪、総コレステロール、LDL-コレステロール、HDL-コレステロール |
ABI・CAVI検査 (血圧脈波検査) |
CAVI(血液の硬さ)、ABI(血液の詰まり)、血管年齢 |
腹部CT | 内臓脂肪撮影![]() CT撮影でおなかを輪切りにした図。おなかの中の黒く見えるところが内臓脂肪。 |
[参考1]CAVI(血液の硬さ): 柔らかでしなやかな血管は、血圧が上がると大きく膨らみますが、硬くなった血管は血圧が上がっても膨らみは小さくなります。この血管の膨らみ具合を見ることで、動脈の硬さが分かります。また、同じ性別、同年齢の健康な方の平均値と比べることで、血管の硬さが何歳相当であるか(血管年齢)もわかります。
▼CAVIが低い 柔らかでしなやかな血管 |
▼CAVIが高い 動脈硬化を起こした血管 |
[参考2]ABI(血液の詰まり具合): 健常人の場合、足首血圧は上腕血圧と同じくらいか、少し高いのが普通ですが、足の動脈が細くなったり、詰まったりすると、血流が悪くなり、腕の血圧より低くなります。腕の血圧と足首の血圧をみることで、足の動脈の詰まりを診断します。